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カタカナ異邦人

 突然ですが、私はカタカナ言葉というものにめっぽ~弱いのです。
 特にカタカナ言葉の中でも、パソコン用語や電化製品用語におそろしく弱いのです。
 なので、家電製品の取り扱い説明書も、読まないのではなく、
  読めない!!!
 のです・・・。
 一応、日本語の読み書きは出来るので、読むことは読めるのですが、理解できないのだと思います(←他人ごとか・・。)。中高生のときに、数学の問題を解いていてわからなくて『イラッ』とした、そんな感覚が鮮やかによみがえり、とっても不愉快な気分になってしまうのです。

 そんな私にも、最近、疑問に思うカタカナ言葉が出てきました。
 ワンセグって言葉です。
 取説を読めない人間なので、自分で調べる前に人に聞いてみようとセコイ方法をとることにしました。
 誰に聞こうかなぁ・・・。よし!!
 まずは、私と同じレベルのカタカナ異邦人から聞いて、最後はプログラマーのカタカナ言葉の国の住人に聞くことに決めました。
 早速、一人目のカタカナ異邦人初級レベルの友人Aちゃんに電話しました。
 「ねぇ、ワンセグって何のことかわかる?」と聞くと、Aちゃんは、
 『ヤンエグの間違いちゃうのん?』
 とおっしゃるのです。
 「・・・・・・・・・・・・。・・・違うと思うけど。」
 『絶対にヤンエグやって、ヤングエグゼクティブ!!今度、合コンすんねんヤンエグと!! 若くてレベルの高い男って意味やでぇ~。』

 痛恨の人選ミス!!! 
 
 ・・・私より、カタカナ異邦人度の高い人間がいたことを忘れていました。
 彼女はワンセグという言葉すら、聞いたことがないと言うのです。彼女はカタカナ難民でした。
 気を取り直して、次の友人Yちゃんに電話をかけました。
 「ねぇ、ワンセグって何のことかわかる?」
 『え~っ、ヤンエグのことちゃうん?若くてええ男やろ。』 
 
 「・・・・・・・・・・・・・おまえもか!!」

 AちゃんだけでなくYちゃんまで、カタカナ難民でございました。
 類は友を呼ぶ、そのまんまです。
 私は作戦を練り直し、予定していたカタカナ異邦人のあとの2人をすっとばして、カタカナ異邦人中級ぐらいの友人Kちゃんに電話をかけました。
 「ねぇ、ワンセグって知ってる?AちゃんとYちゃんに電話したんだけど、あの二人、ヤンエグの間違いやって言うねん。」
 と私が言うと、
 『あの二人、ほんまにアホやなぁ。携帯とかのワンセグやんねー。よくわからんけど、ワンが1っていう意味やから、1個で何個も機能が付いてること言うんちゃうの?』
 という答え。
 ほほぅ~。さすが、カタカナ異邦人中級。
 なんだか、それらしい答えになっているような気がします。
 ここは、一気に上級のカタカナ王国の住人のプログラマーの友達に聞くことにしようと電話をかけました。
 「ねー、ワンセグって何?」
 と聞くと、
 『あぁ、ワンセグっていうのは、正式名称が携帯移動端末向け1セグメント部分受信サービスといって、地上デジタルテレビジョン放送のことですよ。』
 というよくわからん回答が受話器の向こうから聞こえてきたのです。
 「へっ?・・・携帯放送?」
 私が、いつものようにとんちんかんな返答をしていたのでしょう。
 『・・・まぁ、穂澄さんには一生縁のないものですから深く考えんでいーです。』
 と言い切りやがった。
 「そ、そのワンセグとやらがなくても生きていけるのか?」
 不安になって聞くと、
 『大丈夫ですよ。穂澄さんの世界にはまったく関係ないものですから。』
 それなら、ま、いいか。

 ・・・結局、ワンセグの意味は解らずじまい。
 こうしてカタカナ異邦人の私たちは、時代に取り残されていくのかな。

 そして、本日。
 うちの母59歳が私に、
 「今度のティラピス、木曜日やったかな?」
 と聞いてくるので、
 「おかあさん、それってピラティスのこと?」
 と言いなおしたら、母は、
 「はっはっは~ティラピスはケーキやったなぁ(笑)」
 と一人で爆笑していた。
 ・・・違う。おかあさん、ケーキはティラミスだから・・・。

 どうやらカタカナ異邦人は、遺伝するようだ(涙)
 
 
by hosumi_moriwaki | 2007-03-18 14:50 | 日常