2012年 09月 04日
本好きの風上にも置けぬヤツ。
<15図書館から896冊盗む>
図書館から本を盗んだとして、山口県警長門署は4日、同県宇部市則貞3、無職水津光賀(すいづみつか)被告(61)を窃盗容疑で山口地検に追送検した。
自宅から約1100冊の本が見つかり、うち896冊が15図書館の蔵書と確認された。「読みたい本を集めて手元に置いておきたかった」と供述しているという。
発表によると、水津被告は今年1月から6月、山口市の市立図書館など3か所で計12冊を盗んだ疑いが持たれている。うち長門市立図書館で百科事典「古事類苑」2冊(計1万6000円相当)を盗んだとして窃盗罪で起訴されている。
2005年から仕事の休憩時間などに、各地の図書館を訪れていた。896冊の総額は200万円以上といい、日本民俗語大辞典(2万2000円相当)など高価な本も多かった
―――――引用終わり――――
図書館で本を盗むなんて許されないことやと思います。
確かに専門書や辞典、図鑑などは1万円をこえるものなんてざらにあるし、絶版の小説とかになると数千円の古書もあるし、有名作家の初版本で部数がすくなければうん十万なんてのも珍しくないけど。
本を盗むってすごい矛盾した行動に思えてならない。
私にとって本というものは知識だけじゃなく、子供のころの私にはいろんな人生のサンプルであり、正論であり、大人になってからは経験できなかった人生を経験させてくれるもので、本自体を尊敬しているし、その物語を紡いだ作家に対してもそうです。
だから、本を手元に置いておきたかったって理由で盗むってのが理解できない。
本が好きなら、子供の頃は正論じみた冒険活劇をよんだこともあるだろうし、正義感だけが正しいというような物語に刺激を受けた時期もあったはず。
それが61にもなって盗むって許されへんわ。
窃盗はなんでも許せることじゃないけど、本だけは許せない。
しかも図書館ってみんなの税金なのに。
後世に残すべき本がある場所なのに。
高くて買えなかった本でも図書館でなら読めるのに。
ほんまに、腹が立つわ~。
ちなみに私が欲しかったけど高くて(それにあまり実用性にかける)買えなかった本は、
どんぐりの図鑑
と、
トンボ図鑑
です。