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2009.11 エジプト旅行。エジプシャンマジックに読書を邪魔された。

 ロイヤルリリー号の船内でクルージングの間、することもなかったのでサンデッキで読書でもしようと思った私。

 ナイル川をクルージングしながら本を読むなんて最高よねぇ~


 といそいそと船の屋上へ上がりました。

 デッキにはほとんど人もなく、フランス人ファミリーがプールサイドで読書しているぐらいでした。

 私は、持参した六甲のおいしい水とカラ兄弟の本をテーブルの上に置いて読みだしました。


 読みだして3分ぐらいかな。
 
 サンデッキのプールバー担当のクルーの男の子が「飲み物はいかがですか?」って声をかけてきました。










目の前にある六甲のおいしい水が見えんのかっ!!






 とも言えず、簡単に、
 いらないよ~と断って、また本を読もうとすると、基本的におしゃべりが大好きなエジプシャンは、破顔一笑、話しかけてきました。
 
 カイロの方のエジプシャンとは違い、スーダンに近いヌビア系のエジプシャンの男の子で背も私ぐらいしかなくて、顔立ちはまだあどけなさが残る感じ。

 あまりにも、ええ笑顔で話しかけるので、人のいい私は彼を無下にすることも出来ず、話につき合うことにしました。

 この船のクルーは接客をする人はみんなだいたい英語がしゃべれます。
 といってもエジプシャンイングリッシュ。
 Rの発音はおもいっきり巻舌だし、語順はアラビア語チックで何気に違うしで、聞き返すこともしばしばです^^;


 「エジプトは初めて?」
 「初めてよ」
 「いつ来たの?」
 「月曜日」
 「どこに行ったの?」
 「カイロとギザとアスワンとアブシンベルに行ったよ」
 「どうだった?」
 「すごいね、感動したわ。とても素敵だった。エジプトに来るのが夢だったのよね」
 「エジプトは好き?」
 「遺跡は好きやわ」
 「外国人はみんな好きだね。エジプト人はあんまり好きじゃないよ」
 「えー、何で、世界遺産だらけなのに!?」
 


「だって石ばっかだし、難しいでしょ歴史が」



 「…………確かに、ややこしいけども」
 それ、観光客に言うなよ。。。

 「それより僕とエジプシャンマジックに挑戦してみない?」
 「いや、遠慮しとく」
 「まあ、そう言わずにチャレンジしてみて」

 人の話を聞かないエジプシャンクルーは、私の言葉を聞いてもそのゲームの道具を取りに行くといってプールバーのカウンターのなかへ消えていきました。
 それから、スティックシュガーを10本ほど持ってくると、テーブルの上に
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  こんな風に三角形を二つ作りました。

 「これは二つのピラミッドなんだ。このうちの1本だけを動かして4つのピラミッドを作ってみて」 


 クルーは勝つ気で自信満々。
 「じゃあ、時間をあげるよ。僕、ちょっとカフェテリアまで行って戻ってくるから5分ね。5分あげる」

 そう言って去って行きました。





 さて、みなさんは、4つのピラミッドを作れましたか??
 わたしはすぐにわかりましたわよ、フフフフフフン(←ちょっとイヤなやつ)


 答えはコレです。

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帰ってきたクルーに、
 「どうよっ!!」
 って見せると、
 「知ってたの? このゲーム」
 と言われたので、ちょっといたずら心が湧いて、
 「知らなかったけど、ジーニアスだからわかちゃったのよね~ん」
 と言ってみました。

 彼はえらい感動してくれて、残念なことにこの船をおりるまで、私のことを毎回でかい声で、






「ジャパニーズ・ジーニアーースッ」 





 と呼んでくれました。
 冗談だって何回も言ったのに・・・・。
 他のオーストラリアとかフランスとかの乗船客からまで、
 
 「ハ~イ、ジーニアス(笑)」

 と呼ばれる始末。
 
 このあとも悲惨なニックネームは付きまとい、結局、帰りのカイロ空港の出国審査のときに偶然再会した乗船客だったイギリス人のおじいちゃんと孫にまで、

 「おおおー、ジャパニーズ・ジーニアス、今日帰るのー?」
 と話しかけられて、その時は周りに他の会社のツアー日本人もたくさんいたために、関空までそれを引っさげて帰ってくることになりました。

 ほんまに、ちょっとした出来心やったんです。
 ジャパニーズジョークです。
 ごめんなさい。ジーニアスじゃないことは本人が一番知っております(笑)
by hosumi_moriwaki | 2010-03-01 22:58 | 旅行記