過去のトラウマ。

 私は、このチョコレートを見ると思いだしてしまうことがあります。
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 お口の恋人ロッテのガーナミルクチョコレートです。


 で、何を思い出すかというと、小学校1年生のときに、



   誘  拐


 されそうになったことを思い出しますねぇ。
 
 私が幼いころに育った場所は、商店街で、どちらかというと、かわいらしいと言うよりは、計算高い図太い子供が多く生息している場所でした。

 商人の子供たちがわんさかいる場所で育ったわけです。
 人格形成で一番大事な時期を、そんなところで育ったのです。

 子供のころにしたおままごとでは、お父さん役の子供とお母さん役の子供が売り上げのお金をめぐって喧嘩するっていう設定で進んでいったり、お店屋さんごっこをすれば、必ず、意味もわからないくせに、『領収証はどうしますか?』って言葉を言ってましたね。

 そんな環境で育ったので、誘拐されそうになったときにとった私の行動も、この商店街の子供ならだれしも、とるであろう行動だったわけです。

 子供の頃、鉄を作る工場が近くにあったので空気がとっても汚れてました。
 で、その工場、さすがに公害がここまできたらあかんやろうと思ったかどうかはわかりませんが、何を考えたか、グリーンベルトと呼ばれる、まさにベルトのように横長の公園を作ったのです。近くの海から掘り上げた土を公園の一角に積み上げてました。

 その海底から持ってきた土の中に、びっくりするほど大きな貝殻がたくさんあったのです。
 子供だった私は、その貝を、これはきっと図鑑で見た、


 アンモナイトの化石

 だと信じて疑わなかったのです。
 人が来ないような場所ではありましたが、私にとってそれは好都合。
 なんせ、膨大な貝殻を独り占めできるのです。

 一番仲の良かった同級生の幼馴染と、その日も貝殻をとりに行きました。
 場所は、二人だけの秘密です。
 時刻は夕方。
 
 私とその幼馴染がいつものように貝殻拾いをしていると、今まで人が来たこともないのに、若い(といっても今考えると20代ぐらいか)のお兄ちゃんが一人で近づいてきて話しかけてきました。

 子供の本能というか、なんかこの人おかしいと思いました。
 ちょっと離れた場所にいた幼馴染も私のいるところへ走ってきました。

 そのお兄ちゃんは、ガーナチョコレートを2枚だして、一枚づつ私たちに渡しました。

「これあげよう」

 私たちは、素直に頂きました。
 もちろん、親には、常日頃から、知らない人にものをもらってはいけませんと教えられてはおりましたが、毎日50円のおこずかいのわたしたちには、ガーナチョコレートは、超魅力的でした。

 私たちは、泥だらけで、どう見ても、お金持ちの家のお嬢には見えなかったはずなので、営利目的の誘拐ではなかったはず・・・。

 そう、たぶん、世間でいう、


 変  態

 だったんだと思います。

 チョコレートさえもらえば、そのお兄ちゃんに、もう用はありません。
 そのお兄ちゃんは、私たちに、

「二人だけでここまできたの?」

 と聞いてきました。

 やっぱり・・・と私は心の中でにんまりとしたのをよ~く覚えています。
 お母さんに、悪い人は「一人できたの?」って聞いてくると教えられていたのです。
 で、その時は、「ううん、お母さんがあそこで待ってるねん」って言って全力で走って逃げろと言われていたので、私は、

「ううん、私たちのお母さんがあそこで待ってるねん」

 と言って、幼馴染の手を握って全速力で走りました。
 家に帰ってチョコレートを引出しにかくして、喜んでいると、なぜだか母マサ子に、ガーナチョコレート事件の一部始終が漏れてるのです。

 もちろん、チョコレートはマサ子に没収・・・。

 なんで、ばれたかというと、その幼馴染が家に帰って、母親に正直に話してしまったのです。
 その幼馴染のお母さんは、わざわざ「ほずみちゃんの機転がうちの娘を救ってくれた」と報告に来てたのです。

 母マサ子には、

「ものを貰うまで待たずに、変な人が来たらすぐに逃げなさい」

 とたんまりお説教をくらってしまいました。

 そのご、20年以上が経過するのに、幼馴染のおばちゃんは、私に会うたびに、そのことを話にだして、

「ほずみちゃんが計算高い子でほんまによかったわ」

 と言ってくれます。


 結局ガーナチョコレートは食べれずじまい・・・。
 いまだに、このチョコレートを見かけると、誘拐されそうになったという事実より、マサ子に没収されたチョコレートがどこへいってしまったのかが気になって仕方ないのです。
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Commented by れいこはん at 2008-10-09 23:31 x
きっとガーナチョコは、母マサ子の「身」になったんだよ。
マサ子のお口の恋人になったのさ(爆)
ワタシはまず、「1日50円のおこづかい」に反応。エラいぎょうさん貰ろてるなぁと・・・
それと、「領収書はいりますか?」にも(爆×100)。

幼なじみのおばちゃん、ホズミちゃんがその変態にチョコを貰う前に逃げていたら、「計算高い子」とは言わなかったやろけど、頭の中で、
「チョコを貰ろてから逃げた」=「無事に助かった」という図式に変えられているような気がします(笑)
Commented by hosumi_moriwaki at 2008-10-10 08:36
れいこ姐さん、いや~ほんまに小さい頃の環境って・・・。閑静な住宅街とかで育ってたもっとろうたけたかわいらしいムスメに育ったのかもしれません(笑)
やっぱり、母マサ子の身になってしまったんでしょうねぇ。マサ子のお口の恋人になったのさに同感(爆)
幼馴染は全員、商店街の子供だったので、親はみんな何かしら商売をしていて、お店屋さんごっことかも、魚屋とかスナックとか金物屋とか・・・マニアックな感じのものが多かったですね(笑) スナックごっこのときはお客さん役の子供が帰るときに「タクシーよびますか?」って聞いてました(笑)
Commented by MARIN at 2008-10-10 12:52 x
我の子供の頃は平和な世の中でしたが・・・
それでも変態が出没しておりました。いづれの時代に変態は普遍?
それにしてもホズミちゃんよくご無事でなによりです。
チョコの行方は間違いありませんね(笑)
ところで母マサ子はブログでこんなに話題になってる事はご存知?(爆)
Commented by mindgames2885 at 2008-10-10 13:50
ちっさい頃からシッカリしてはったんやねぇ~~
>ガーナチョコレート
てぇと..日曜昼間の『ロッテ歌のアルバム』しか思い浮かびまへんがぁ~何かぁ~~??
Commented by hosumi_moriwaki at 2008-10-10 19:49
MARINさん、母マサ子はときどきブログを観ているようです^^; うちにくる営業さんとかお客さんとかは、リアルマサ子を見ているので、余計に笑えたわといつも母と話しております(笑)

今日、マサ子にチョコの行方を聞いたのですが、誘拐事件のことは覚えていたのですが、チョコレートの行方は記憶にないらしく、「没収したんならたべたにきまってるやん」と胸をはっていいました。

ほんまに、変態は未来永劫普遍なんですかねぇ、飲んだら治る薬とかあったらいいですのにね。
Commented by hosumi_moriwaki at 2008-10-10 19:51
仔仔迷さん、シッカリしていたというよりは、チャッカリしていたというか(笑)
もし自分に娘がいてこんなことしたら心配でヒステリー起こしそうです^^;
ロッテ歌のアルバム、私も記憶が・・・、ということは・・・(以下自粛)
by hosumi_moriwaki | 2008-10-09 22:45 | 日常 | Comments(6)