2007年 02月 27日
やっぱり鬼門か・・・高鷲スノーパーク。マナーについて考える
日帰り弾丸リベンジツアーから無事に帰宅いたしました。
今回は本当にハードでした。
神戸→岐阜県・高鷲スノーパーク→白川郷→五箇山→相倉→神戸帰宅
というコースでした。
あまりにも報告することが満載なので、本日は『高鷲スノーパークでスノーボード』編を書きたいと思います。
深夜3:00に神戸を出発して、高鷲インターを降りたのが6時ごろ。
インターを降りてすぐのコンビニに朝食を買いに寄りました。
駐車場は、同じように買い物をするボーダーだらけです。
『いかにも、ボーダーです』的な若いおぼっちゃん、おじょーちゃんを見ながら、
『今日一日どうか何ももめるような事が起こりませんように!!!』
と心の底から祈りました。
コンビニの外に唾を吐きまわっていたり、ゴミをその辺に捨てていても、タバコをポイポイ捨てまくっていたり、駐車場じゃないところに車を止めて好き勝手やらかしていても、
『ここは、高鷲!!タカス!!高鷲!!』
と自分に必死に言い聞かせ、ここは高鷲なんやから、高鷲ルールではコンビにで傍若無人はフツーなのかもしれないし、私たちは、アウェイの人なんだからと、ここは知らん顔でスキー場に向かいました。一緒に行ったお友達は高鷲に何度も行っているので、
「ほんま、ここは独特やわ。もう慣れたけど、最初ははぁ!?って感じでびっくりしたけど」
とブツブツ。慣れっていうものは本当におそろしい。
こんなのが平気になるもんなのか・・・。私はムリ。ぜ~ったいにムリ。
しかし、暗雲立ち込めるスタートとは裏腹に、なんと良い天気ではありませんか。
快晴、まさにスノーボード日和です。
ゴンドラに乗って山頂まで一気に登りました。
下の写真は3枚ともに山頂からです。奥にうっすら見える山が御岳です。
眼下には雲海もどきが広がっていて素晴らしい風景でした。
この風景を見ながら滑走するのは本当に気持ちが良いです。
雪質は、相変わらずアイスバーンの上に人工のゆきが乗っかってるような状態でした。
場所によっては滑るときにガリガリとと氷の削れるような音がしました。
全長4800メートルのコースをまず下まで滑りました。
中腹からは雪の状態も良くなって、本当に滑りやすかったです。
麓まで降りていく途中で、あることに気づきました。
私が激突された4年前、高鷲スノーパークは結構上級者がいたのですが、今回は本当に数えるぐらいしか『上手いな』と思えるような人がいないのです。ゲレンデが、ヘタクソパラダイスになっているのです。一体、あの時の上級者たちはどこへ行ってしまったのでしょうか・・・。上手な人の滑走は見ているだけでも楽しいものです。
麓に着いた時にお友達に、
「今日、ヘタクソ多くない?」
と言うと、
「あぁ、結構、ど真ん中に座ってるの多いな~。避ける時に、すんごいうっとおしそうな顔してたやろ?(笑)。真ん中に座るなって顔に書いてたで(笑)」
・・・・・・・・・・・・・・・・。
顔に出てたのね・・・反省。
4年前の事件のせいで先入観持ってみてたのも確か。
しかし、このあと乗ったゴンドラで、せっかくの私のしおらしい反省もぶっとぶようなフラチな輩と出会うことになってしまったのです。
やっぱりね、高鷲は高鷲か。
ゴンドラの中で、タバコ吸うか!?
ゴンドラ乗ってる時間なんてほんの5分ほど。
いわば、密室で、他人と乗ってるのにタバコ吸うか。そうか吸うのか。
そのタバコ吸ってたおぼっちゃんは大学生ぐらいで、同じぐらいの歳のおじょうちゃんとおぼっちゃんの3人で乗り合わせました。
最初は、『かわいそうに、禁煙ていう字も読めへんのやな』と哀れみさえ感じましたが、友達らしき後の二人も止める様子もございません。どうやら、字が読めないわけではなさそうです。
それまでに、ぶち切れ指数が溜まっていた私は、深呼吸をしてせめて心を落ち着かせて、少しでも丁寧に注意しようと言いました。
「ここ、禁煙って書いてるやろ!?(怒)」
感情というのはなかなかコントロールが難しいもので、心はなかなか落ち着かないようです。
「あっ、ごめんね~。でも、ちょっとまって。ちょっとだけだからさぁ」
そのタバコ男は、こっちを見もせずにタバコを吸い続けようとしました。
もちろん、すぐにやめさせましたが、まだしばらくは一人で訳のわからない捨て台詞を聞こえるか聞こえないかの声でつぶやいておりました。びっくりしたのは、一緒に乗っていたタバコ男の友達たちの行動でした。タバコ男が、ブツブツ言って話しかけても、タバコを吸っていても、私が怒鳴ってからは知らん顔で下を向いたまま顔さえ上げようとしないのです。
もし、私がこのタバコ男の友達の立場ならタバコを出した時点で、『こんなとこで吸うな』って言うだろうし、友達が怒鳴られてたら同じように下を向いて知らん顔はしないですよ。注意された人に『すみませんでした、私からも言っておきます』ぐらいは言いますが。もちろん、私の友達にそんなおバカはいてませんけど。類は友を呼ぶってまさにこのことなんでしょうね~。
高鷲スノーパークは、景色も素晴らしくコースも充実していてスキー場としては、本当にいいところだと思います。ただ、
私たちの、少し年上のボーダーの人がスノーボードを始めたときは、ボードは鼻つまみ者でした。ダブダブのウェアーで、片足でスケーティングをするためにゲレンデに穴をあけゲレンデのコンディションが悪くなると、当時はスキーヤーの不興をかったものでした。スノーボードとスキーはコースを別けられていたしスノーボードは滑走不可なんていうのも珍しくなかった時代です。その頃に比べると、今はオリンピックの競技になるぐらい市民権を得たスポーツになっているのです。でも、世間に認められたり、スノーボード前面滑走OKのゲレンデばかりになったのは、その不遇の時代からスノーボードの楽しさを伝えてスノーボード人口を増やしてきた先輩スノーボーダーが積み重ねてきた努力もあったからこそなんだということを忘れてほしくはないです。私がボードを始めた頃、真ん中で転んで痛くて座っていたら『邪魔になるから早く立って!!』とか実力もないのに険しいコースに行くと『滑れないのに迷惑になる』ってよく怒られたものでした。今はそんなことを教えてくれる人も、気づく人も少なくなってしまったのでしょうか。
純粋にスノーボードをスポーツとして楽しむことが、年々出来なくなってきているように感じます。本当にボードが好きな人は、ゲレンデでのマナーについて一度考えてほしいと思います。
みんなでマナーを守って楽しめるゲレンデがあるのは、とても素敵なことでしょう?高鷲も、もう二度と行くことはないと思いますが、あんな素晴らしいゲレンデが本当にもったいないと思いました。
いっそのこと、もう一回昔に戻って、スノーボード滑走不可にしてしまえば、もう少しマナーがマシになるのかなぁ。
難しいところです。
大人のゲレンデで滑らんと、本当に血圧上がりっぱなしになってしまいます。
あっ、そうそう、リベンジですが、やっぱり4年前の記録には届きませんでした。
人間、追い詰められると実力以上の力を出すんですね、きっと(笑)