2009年 12月 13日
2009.11エジプト旅行4日目 イシス神殿ってこんなとこ。
イシス神殿は、ナセル湖のフィラエ島の一つにある神殿です。
フィラエ島は、イシス神(古代エジプトの神様で魔法が使える)が息子のホルス神(守り神。古代の王はすべてホルス神の化身だと言われていました)を生んだとされる聖なる島なのです。
※イシス女神は、ホルス神の妹だとか妻だとか諸説ありますが、いまのところ、お母さんというのが有力なようです。ちなみに旦那さんはオリシス神。
島内には、イシス女神を崇めるためのイシス神殿の他にも、末期王朝期(紀元前1080年~紀元前303年)からローマ支配時代まで建てられた様々な神殿が残されています。
イシス神殿は、550年前後にローマ皇帝の命令で閉鎖されるまで、古代エジプトの信仰が生き続けた最後の神殿だったそうです。
船で島へ移るときなんかも見渡す限り、遺跡遺跡遺跡っ!!
こんな渡し船に乗って島へ渡ります
時間は10分ぐらい。
わたしたちは、ガイドのマーちゃんをいれて5人だけの乗船だったからスピードも出たみたい。
太陽の光が水面に反射してすごいきれいだったです
写真ではそのキラキラ感がお伝えできなくて残念。
(今度行く時は絶対に一眼レフ持ってる人に一緒にいってもらう!)
こんな風に、いらるところに遺跡だらけ
おおっ、イシス神殿が見えてきました!
イシス神殿に入ってすぐの映像です
それでは、イシス神殿をご堪能ください^^
第一門です。壁画が美しい。
壁の穴から当時は旗が吊るされていたんですって
壁画が深く彫られているのがわかりますか?
ホルス神、みっけ^^
ハトホル女神(愛の女神)の壁画です
顔が消されているのがわかりますか?
この神殿では壁画に描かれている神様の顔が削られている部分が多くあります。
その理由がわかるのがコレ↓
十字架です。
キリスト教の一種のコプト教信者によって削られたそうです。
いたるところの壁画が破壊されて十字架が彫られています。
この神殿ができたのが3000年ぐらい前で、壁画がこわされたのが1500年ぐらい前。
どっちも古い話ですよね(汗)
この落書きの犯人は一体だれでしょう??
ヒント:フランス語です
イシス神殿には、その不思議なイシス神の力にあやかろうといろんな人が訪れたそうです。
この落書きをした人もそうです。
壁画を削り、自分がこの神殿に訪れたことをイシス神に知らせるために書いたそうですよ。
<答え>
ナポレオン
です。
そう、あのナポレオン。
フルネームは忘れたけど、ナポレオンのエジプトでの話って多いですよね。
ピラミッドの前で戦いを前に部下のテンションをあげるために、
「諸君、4000年の歴史が君たちを見ている」
と言ったのはほんとに有名な話。
それ以外にもピラミッドの中で一晩過ごしたり、エジプトに縁のあるお人やったんですね。
ここで一句。
落書きも月日が経てば世界遺産
いえ、落書きはあきませんよ。絶対にね。
柱の付け根のところにも全部ハトホル女神がついてる。芸が細かいな
コプト教信者は廃墟になっていたイシス神殿に勝手に住んでいたそうです。
これは、祭壇。この中から聖書も見つかっています。
ここで見つかった聖書はアレキサンドリア博物館にあります。
コプト教信者が松明をたいていたので天井はすすだらけで真っ黒。
せっかくの美しい神殿がもったいないですねぇ・・・。
いたるところにこうやって十字架が彫られています。壁画は無残なまでに壊されています。
王に授乳をする女神のレリーフ
ここでしか見られない貴重なものです。
顔がまた壊されています。
エジプトのネコ
サリーちゃんの足首みたいですが、この足首が歴史的に重要な意味があるそうです
この足首は、スーダン人の特徴をとらえているらしく丸い鼻太い足首は、この壁画のモデルがスーダン人であったのではないかと推測する材料となるそうです。
イシス神殿の全体
柱廊に見とれてしまいました。
キレイ。。。
このあと船でまた戻って、それから車で切りかけのオベリスクへ向かいました。
その話は次回書きますね^^