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2009.11エジプト旅行2日目 古王国の首都メンフィスへ向かう道中での出来事。

 メンフィスは、上下エジプトを統一したメネス王によって紀元前3000年ごろに古王国の首都となり、数百年にわたって栄えた場所だそうです。


 場所は、3大ピラミッドのあったギザから車で30分ぐらいでしょうか。

 メンフィスへ向かうにしたがって、都会から和やかな田舎へと風景が変わってきます。

 小さな川が流れていて、それに沿って南下しながら車を走らせて行きました。


 では、メンフィスへ向かう道中の風景をどうぞ!
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ギザやカイロと違ってのんびりした感じ。
荷物運びのロバも多いです。


 この写真の女性が着ている服がムスリムとよばれるものです。
 イスラム教の女性は、肌をだしてはいけないのでムスリムを外出の際は着用するそうです。
 黒のムスリムは既婚女性が着るムスリム。
 未婚の女性はカラフルなのを着れるそうですよ。

 ちなみに、エジプト人のイスラム教徒の女性は、顔出しはOKだそです。
 目だけをだしてそれ以外を覆うムスリムを着ているイスラム教徒は、アラブ人やイラク、イラン等の人だそうです。
 同じに思っていたけれど、隣り同志の国でも違うんだな~と。
 既婚女性は基本的にはお祭り以外、街中へ行かないそうです。それは、恥ずかしいことなんですって。
 毎日のお買い物もご主人の仕事だそうですよ。
 近所の親戚のお家を訪問するのはOKだそうです。


 私には、絶対無理な生活です。


 朝4時に起きて4時半からお祈りするらしいですしね。
 学校は7時からはじまるらしいし。
 いろんな意味で無理。

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いたることろにヤギや羊がいました
この辺はメンフィスのダウンタウン


 ガイドのマーちゃんに、

 「エジプトには羊がたくさんいるんやね」

 と言うと、マーちゃんは、

「11月の最後の木曜日から犠牲祭があるからですよ」 

 となんだか嬉しそう。



 ……犠牲祭って何だ?



 名前からして何だか嫌な感じなんだけど。。。


「羊やヤギの喉を切って~血を出して~それに両手を付けて~ペタペタとお家の壁につけますね~」


 楽しそうに身振り手振りで説明してくれるマーちゃん。



 ひっっ!! それって、家の中ですんの!?



「まさか~お家の外でしますよ~。今年はウチは羊ですね~殺したあと3つに分けて親戚に配るので~す」



 イスラム教徒にとって犠牲祭はとても大切な行事なんですって。
 血で両手を染めて壁をペタペタするのは、家内安全無病息災を祈ってってことみたいです。



「ほずみさん、1週間エジプトに来るのが遅かったらたくさん見れましたよ~。私のお家の犠牲祭にもご招待できましたのに~」



 マーちゃんは、本気で残念そうに言ってくれます。








良かったよ、1週間遅くなくてっ!マジでっ!(汗)



 ちなみに、マーちゃんのお家は羊ですが、他にも一般家庭はヤギとか、アラブ系のお金持ちの家になると牛で犠牲祭を行うそうです。


 ……道理で、カイロの肉屋の前に生きたままの牛が繋がれていたはずだわ。
 あれも、犠牲祭の商品なのね。。。



 道端には、犠牲祭の犠牲になるとも知らず、のんきに草を食むヤギやヒツジがわんさかいました。
 そう思いながら見ると、ちょっと切ないかな。
 でも、犠牲祭には、犠牲になる命への感謝もこめられているんだろうな。
 命を自分の中に取り込むんだから、食べモノは残してはいけないな~(ってさっき、ランチでボラをおもっくそ残したばっかりだったけど)、何て、しんみりと珍しく哲学的なことを考えていたら、





「そうそう!ほずみさん知ってますか?羊は脳みそが一番おいしいです。私は脳みそを独り占めしますよ」



 とマーちゃんが教えてくれました。
 わたしの人生にとって、全く必要のない情報をどうもありがとう。

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こんな素敵な風景を見ながら
そんな話を聞いてました。



 メンフィスに向かう道中、車窓からロバが見えるたびに喜んでいた私。

 
 わたし、カミングアウトしますが、







ロバがだいす~~きっ!




 なのです。
 アイラブドンキー!
 もし私が大金持ちなら、「やっぱりロバがすき」っていう番組をつくるぐらいロバが好きなんです。
 特に、グレー色のロバ。
 クマのプーさんの友達のヨーレイ(?)でしたっけ?
 あのロバの色がたまらんぐらい好きなんです。
 ロバ萌です。

 
 優秀なガイドのマーちゃんは、私のロバ好きを見逃しませんでした。

 そして、メンフィスのダウンタウンの中でも、






思いっきりダウンタウンで







 車のドライバーさんに話をして、車を止めました。


 車が止まった瞬間に、車の窓という窓にハエがたかり始めます。
 マーちゃんは気にすることもなく、



「さあ、ほずみさん降りてください。大好きなドンキーの写真を思いっきり撮りましょう!!」



 と言い、私の座席のスライドドアをがっつり開けてしまいました。
 車に入り込んでくるハエに、母マサ子は、私を車の外へ押し出してすぐにドアを閉めます。


 人がいい私は、マーちゃんの誘いを断れるはずもなく、ついて行きました。
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連れて行かれたのがココ
ロバより後ろに吊るされた肉の方が、気になるんですけどぉぉぉぉ!!

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どうやらダウンタウンのお肉屋さん。
吊るされているのはもちろん、牛の肉。
……ちなみに気温27度。


 エジプトの肉屋さんってどこもこんな感じなんですよ。
 店の前に肉を吊るしてあるんです。
 冷蔵庫って観念があんまりないみたい。
 ハエの原因はコレと、ダウンタウンじゅうにある生ごみが原因。


 この時点で、牛の吊るされた肉より、ハエにたかられていた私。
 


私の人生でこのとき以上にハエにたかられることは、まずないと思います…。


 
 どうでもいいですが、どこの国へ行っても何故かダウンタウンのど真ん中に連れて行かれる羽目になる私。
 それもこれもみなさんに、私がダウンタウンへ行って





死ぬほど喜んでいる




 と思われているようです。

 このときも肉屋の店主のおっちゃんと子供が、中へ入ってお茶でものんでいけと何度も誘ってくれました。
 
 エジプシャンは本当にフレンドリー。
 聞いたこともないような国の私の訪問にも嫌な顔一つしないで対応してくれるんです。


「時間がないから。素敵な写真をありがとう!いい写真が撮れたよ。シュクラン!(ありがとう)」


 と言って車に戻ったんですが、ごめんなさい、本当は、








そこでお茶を飲む勇気がありませんでしたっ!(涙)


 これがね、最終日だったらね、ビビりながらお茶を頂いて、ダウンタウンの話なんかも聞きたかったんですが、2日目でツアーが始まったばかりだったからなぁ。
 お腹をどうしても壊すわけにはいかなかったので、残念ながら、辞退させていただきました。

 でも、ほんまにええ経験をさせていただきましたよ。

 なかなか、下町の生活に触れるのは旅行では難しいですからね。
 わたしは、どこの国でも下町へ連れて行かれるので、いろんなダウンタウンの生活を見てきましたけど、メンフィスのダウンタウンはバリのウブドのダウンタウンよりすごかったかな。
 力強くて、フレンドリーで、みんないい加減(笑)

 このあと、車に乗り込もうとする私にとまっているハエを見た母が、車の中から、

「動き回りながら、素早く車に乗りなさい」

 と指示を出しました。

 素早く車に乗り込んだのに、母が素早く車のドアを閉めれなかったので、そのあとメンフィスの博物館に着くまで、車の中で、たくさんのハエと過ごす羽目になりました。


 では、次回はメンフィスでみたラムセスの巨像と博物館を紹介しますね^^
by hosumi_moriwaki | 2009-12-05 23:31 | 旅行記